中国拠点の顧客に対する売上の拡大に取り組んでいます。かつての中国は、海外企業の下請け工場という立ち位置の国で、安価な労働力を武器としていました。しかし、現在は中国の地場メーカーが多く台頭して市場をリードしており、状況がガラリと変わっています。また、人口14億を有する中国巨大市場でのシェア拡大を目指して、多くの海外メーカーが中国に開発拠点を置き、現地のニーズに合った独自製品の開発を進めています。そうした企業への新規開拓アプローチや、既存顧客への納期・品質面でのきめ細かいサポートなどを通じて、受注の拡大を図っていくことが私のミッションです。

一つ目は、自動車市場をメインとした新規受注活動です。中国はEV、スマート化を含む次世代自動車分野において世界トップクラスで、中国の自動車業界で起きたムーブメントが、後から日本でも起こることが十分に予想されます。そうした次世代自動車における部品需要を取り込むことを目標に、受注獲得のための関係構築や、客先への当社製品の採用メリットの周知等に日々取り組んでいます。二つ目は、既存顧客に対しての新製品立ち上げ・量産納期、品質案件の対応業務です。日々の顧客対応は基本的にローカルスタッフが手掛けていますが、特に新製品立ち上げや品質・納期に関する問題の発生時には、私がリーダシップを発揮して問題解決に当たっています。

日本の本社は数百名規模であるのに対して、中国の販売拠点は十数名規模なので、様々な業務を経験できる点が面白いです。私の主な業務は営業活動ですが、スタッフの人事評価や採用面接といった人事面も担当しています。品質問題の解決のために選別業者を段取りし、現場に通い詰めて調整を行うこともあります。事務所を移転した際には、移転先の検討や契約、内装工事に至るまで、私が中心となって動くことも経験しました。様々な業務に対して責任を持つことや、複数の業務を並行して進めることは大変ではありますが、日本にいたときと比べて大きな権限を持って仕事ができる現在の環境に醍醐味を感じています。